お知らせ
6月1日発売の『宝塚イズム35』(青弓社 薮下 哲司(編著) / 鶴岡 英理子(編著))に公演評:花組『雪華抄』『金色の砂漠』と『宝塚に見る戦国武将』の2本が掲載されています。
薮下哲司さんによるご紹介:充実の『宝塚イズム35』→青弓社 『宝塚イズム』マンスリーニュース
宝塚イズム35: 特集 さよなら早霧せいな&咲妃みゆ | |
薮下 哲司 鶴岡 英理子
青弓社 2017-06-01 |
『宝塚に見る戦国武将』は、バウ・戦国ロマン『燃ゆる風 -軍師・竹中半兵衛-』の公演評を書きたかったのですが、『宝塚イズム』では紙幅の関係で別箱公演評は掲載していないというので、論考とい企画物の形で入れて頂きました。
宝塚歌劇で戦国時代(安土桃山時代)を舞台にした2010年以降の作品5本を取り上げ、宝塚歌劇は戦国武将達の生き様を描くことによって、どんな「夢」や「愛」を観客に見せようとしているか、というのを論考してみました。割と真面目に書いたよ。
- 「美しき生涯-石田三成 永遠(とわ)の愛と義-」(2011年、宙組)
- 「戦国BASARA」-真田幸村編-(2013年、花組)
- 「一夢庵風流記 前田慶次」(2014年、雪組)
- 「NOBUNAGA<信長>-下天の夢-」(2016年、月組)
- 「燃ゆる風-軍師・竹中半兵衛-」(2017年、星組)
(参考文献『タカラヅカ流日本史』(中本千晶、東京堂出版 2014.11))。
阪急宝塚駅のブックファースト宝塚店やソリオ宝塚のブックランドサンクスには積んであります。文字ばっかりなのでね、特殊ではありますよ。よろしくお願いいたします。
宝塚イズム35
目次
- 特集 さよなら早霧せいな&咲妃みゆ
はじめに 宝塚のプロに徹した美形コンビ 薮下哲司
早霧よ、今日も、ありがとう…… 大上戸国雄
奇跡の出会いが生んだ幸福な時間 平成のゴールデンコンビ早霧せいな&咲妃みゆに寄せて 鶴岡英理子
理想のカップルとの別れを惜しむ 岩本 拓
ひたむきな努力で咲いた大輪の福寿草 加藤暁子
お互いを昇華させたちぎみゆコンビ 木谷富士子
早霧・咲妃・望海のトリデンテとはなんだったのか 大越アイコ
芝居の名手に、ただただ感謝! 永岡俊哉
『幕末太陽傳』公演評 原作映画の見事な宝塚化、活力あふれる傑作 薮下哲司
- 小特集1 新生星組・紅ゆずる&綺咲愛里、始動!
はじめに 最も宝塚らしく最も宝塚らしくない新トップ 薮下哲司
星を継ぐトップに込められた期待 木谷富士子
紅なりのトップのあり方を見つけてほしい 永岡俊哉
二人の偉大なトップに育まれ羽ばたく 岩本 拓 - 小特集2 やっぱりレビューが好き!――『モン・パリ』九十周年
はじめに 『モン・パリ』九十周年、新たな挑戦に期待 薮下哲司
レビューを育て続けた宝塚歌劇 加藤暁子
真のショースターとは 木谷富士子
温故知新の精神で時代の彩りを添えた「レビュー」こそ宝塚の神髄 水野成美
- 公演評2016・11―17・4
花組『雪華抄』『金色の砂漠』
宝塚歌劇の新局面を感じた二本立て 宮本啓子
スター力を信じた作家の実験的手法 大越アイコ
月組『グランドホテル』『カルーセル輪舞曲』
適材適所とはこのこと! 新生月組が好スタートを飾る 永岡俊哉
ゼロ番スター愛希れいかの輝きとそれを受け止める新トップ! 大越アイコ
星組『THE SCARLET PIMPERNEL』
紅を支える星組生に感動 岩本 拓
宙組『王妃の館――Chateau de la Reine』『VIVA! FESTA!』
笑って泣いて……。宝塚の新境地 永岡俊哉
異色の作品の宝塚化に成功した田渕大輔と宙組のパワー 鶴岡英理子
対談 新体制作りが着々と続いた半年間 二〇一六年十月─一七年四月の外箱公演 薮下哲司/鶴岡英理子
- 新人公演評2016・10―17・4
若手も育て、組全体も磨き上げる新人公演。今回も秀作ぞろい!――宝塚大劇場篇 永岡俊哉
宝塚全体のレベルの底上げを実感する新人公演――東京宝塚劇場篇 鶴岡英理子 - OG公演評2016・10―17・4
進化し続ける宝塚OGたちに感じる誇らしさ――関東篇 鶴岡英理子
二十周年の掉尾を飾った龍エリザベート――関西篇 薮下哲司
- おでこが魅力だったか? 伝説の娘役・遥くらら 宮田達夫
- 宝塚に見る戦国武将 宮本啓子
- OGロングインタビュー 北翔海莉――好きなことができる幸せをかみしめて 聞き手/薮下哲司