(株)OSK日本歌劇団「クリスタル・パッション~情熱の結晶~」を観劇。大阪公演(於)近鉄アート館8月27日(土)~9月4日(日)、東京公演(於)三越劇場9月9日(金)~9月11日(日)だったので、もう終演してしまいましたが、感想だけあげておきます。
観劇日(8/31)は宝塚大劇場が休演日だったので、星組子と雪組子を数人みかけました。
「クリスタル・パッション~情熱の結晶~」のキャッチ・コピーは、
踊って、歌って、
踊って、踊る!
日本を夢中にさせるため、さあ踊ろう!!
It’s SHOW&SHOW Time
というもので、その通りに第一部・第二部ぶっ続けで歌って、踊りまくりでした。OSKのショー・レベル、ダンス技術はすばらしい。
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アテンドしてくださった方によるとOSKの団員は45名で、今回はOSK Revue Café組と10月大阪公演「LEGEND 愛の神話」お稽古組に別れて活動しているとか。それでCRYSTAL PASSION 2016のキャストは12名(男役6名・娘役6名)と知ってびっくり。もっといるかと思った。全員が踊れるダンサーで踊りまくりで歌もありですよ!?すげー。
第1部は、「Higher~空へ~」と題し、元宝塚歌劇団の麻咲梨乃氏(幸和希)が振り付け、音楽は音楽家の竹内一宏氏。第1部お稽古オープニング映像
「地・水・火・風・空」を和の要素を盛り込み、ダンスで表現するというもの。それぞれ白・青・赤・緑などの原色を使った要素のイメージを衣装や照明で付与し、和の要素は和太鼓などの楽器で盛り込んでいる。場所のイメージは農村。豊穣の大地、流れる水、燃えさかる情熱の炎、夏祭り、白鷺とひとの恋、広がる空などのイメージがアップテンポのビートに乗ったダンスで表現される。
炎は(本公演の2番手になるのかな)楊琳が先頭になって、男役5人が和傘を持って真っ赤なライトに照らされて踊りまくっているところに本公演でセンターを務める真麻里都が入り、激しい火の舞を踊る。続いて夏祭りは男役と娘役が交互になり、男役が長い棍棒状のものを持ち、娘役は太鼓のバチをもって、太鼓を叩きまくるような勇壮果敢な舞。このあたりは見ごたえがあって、印象に残った。第1部は物語性があって、好きなタイプでした。
本公演でセンターを努める真麻里都は、【あなたの活力源は?】[私はやはりダンスです。ダンスしかないと思います。]【演劇人の活力源】 と答える骨の髄までのダンサー。足を高く上げても回転しても、どんなポーズでも均整が取れていて安定感があり、くずれない。スキルが高すぎて、息を呑んで踊る姿をただ見つめる。
楊琳は、ホットな真麻里都に対して、クールな印象を受ける本公演の2番手で、他の男役を率いてのダンスリーダーを務め、第2部の幕開きで客席登場し、客席を釣りまくっていた。
第2部は洋物ショーでジャズあり、恋の駆け引きあり、コメディタッチの求婚場面ありで楽しい。2幕では娘役の恋羽みうのソロや3番手?の愛瀬光(まなせ ひかる)中心の場面があった。恋羽みうは、細面の顔つきが愛らしい娘役さん。第2部のラストは超高速ラインダンスとOSKテーマソングの『桜咲く国』で締めくくる。
人数が少ないためか、動きがよく揃っていて美しい。OSKのレビューは見ごたえがある。個人的には物語性があるものが好きなため、11月の「ROMEO&JULIET」にも興味がある。
【歌劇な人々】足が地面についている時間がない!? 真麻里都、OSK史上最速“超高速ラインダンス”、和洋折衷の洋舞2本立てへの思い – 産経ニュース
【公 演 名】CRYSTAL PASSION 2016 ~情熱の結晶~
●第一部 Higher ~空へ~ <作・演出・振付>麻咲梨乃 <音楽>竹内一宏
第1部 Higher ~空へ~
今よりもっともっと高みを目指す「Higher~空へ~」をテーマに、宇宙を構成すると言われ、万物を作る5つの要素「地・水・火・風・空」をダンスで表現、和のテイストを組み込む新感覚 のSHOW!.2014年『CONNECTION』、2015年『I’ve got Jazz』に引き続き、2016年の新たな麻咲ワールドをお届けいたします。
●第二部 BLACK AND GOLD <作・演出・振付>三井 聡 <音楽>麻 吉文 オープニング映像
緊張感・シックな「BLACK」、高揚感・ゴージャスな「GOLD」。ショーには欠かせないこの2色に、色鮮やかな個性・ダンス・歌・ハートを乗せる「THAT’S ENTERTAINMENT!!」シアタージャズ・スタンダードジャズ・コンテンポラリー・群舞・ソロダンスの様々な人間模様を描き、お客様と共鳴する情熱の結晶をお届けいたします。
【出 演 者】
真麻里都・楊 琳・恋羽みう・愛瀬光・舞美りら・遥花ここ
翼和希・麗羅リコ・千咲えみ・壱弥ゆう・柚咲ふう・雅晴日