東京宝塚劇場で上演中の『白夜の誓い』の千秋楽は15日の日曜日。演技も白熱し、煮詰まっているらしい。ラスト・デイに中継を見るよ!
1月12日の成人の日に遠征して、花組の『Ernesti n Love』と宙組公演を見てきたが、宝塚大劇場版とは脚本が少し変わり(凰稀 かなめの提案があったとか)、グスタフ(凰稀 かなめ)とソフィア(実咲 凜音)の関係を中心として、受ける印象が異なったものになっていた。
だけれど、『白夜の誓い』の、あの静謐さと荘厳な舞台と、宙組子が作り出す華やかだが緊迫感のある雰囲気は、変わっていなかった。雰囲気を作り出す真ん中の凰稀 かなめのスタンスが変わらないからだと思う。
取り巻く周りの演技は変わった。朝夏まなとのリリホルンに深みが増した。リリホルンも、人柄を表すエピソードが乏しく、無口だし、初見のときは、お芝居上におけるリリホルンという役のウェイトが判らず、(ヅカのスターシステムを知らないで見ると)なんでこの人、最後に出てきて歌うの?と思っちゃうくらいの唐突感があったが、東京では、グスタフが逝き、ヤコブが去った後の体制を支えるのは、リリホルンだろう、くらいのウェイトになっていたよかった。
あと、七海ひろきのニルスは別物に近くなり、追い詰められたやさぐれ者の顔で登場し、宮殿に忍び込んだ時は、決死!っていう顔つきをしていた。宝塚大劇場でのバージョンの時は、実は仲間達と和気あいあいしてるなぁと思っていたのだが、東宝バージョンでは、切迫感が出て、スウェーデンの農民はここまで追い詰められているんだということが伝わってきた。
舞台って難しいね。
東京宝塚劇場の『白夜の誓い』公演は、スカイステージでの放送を待つしかない。