ありちゃん(暁千星)の初バウ単独主演作品。千秋楽(12/12)おめでとうございます。観劇したのは前楽でした。
作・演出の樫畑 亜依子氏は琴ちゃん(礼真琴)主演の『鈴蘭』に次ぐバウホール公演2作目。若手の座付き作家が月組の若手のために書き下ろした作品で、主要キャストはばっちり当て書きになっていました。
ありちゃんは、たまきさんの月組で大らかに育っているなと月組観劇のたびに思うわけですが、博多座公演『長崎しぐれ坂』では轟理事の伊佐次と共に、らしゃ(暁 千星)として登場し、そのスターオーラが確実に大きくなっているのが見て取れました。美園さくらちゃんも大きいソロ(精霊流し)があったし、たまきさんとちゃぴのお芝居はすきだし、博多座公演は楽しかった。
さてと、『アルカディア』。
メモ的に。
- 設定に無理があって、それがストーリーをややこしくしているけれど、最もややこしい部分を、光月るう・白雪さち花・夏月 都という芝居巧者達に負わせていて、その配置が効き、彼らが判りづらい部分をものにしてドラマを創り上げていた。
- 伏線というかギミック的な符牒(椿姫や”仔猫”、愛人契的なもの)は入れなかったほうが良かった気がする。物語の方向性を混乱させた。
- 案内兼整理役として第三者視点の探偵を配置したのは良かった。大人グループ(光月るう・白雪さち花・夏月 都)、アルカディアグループを繋ぐ役目を果たしていた。
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