[movie] 『終戦のエンペラー』

ピーター・ウェーバー監督の『終戦のエンペラー』を観てきました。史実をもとにフィクションを交えて、「”自らと異なるもの”を理解することはできるのか」をテーマにし、終戦後の日本が、今後、国として、どのような道を歩んでいこうとしたか描いた佳作でした。【終戦のエンペラー 公式サイト

終戦のエンペラー ポスター
終戦のエンペラー ポスター

原作はノンフィクション『終戦のエンペラー 陛下をお救いなさいまし』(岡本 嗣郎、集英社文庫)である。>本作で目新しいのは、連合国軍最高司令官マッカーサーの副官ボナー・フェラーズ准将と恵泉女学園の創立者である河合道との関係を描いたところだ。フェラーズは、日本国の戦争責任者を調査し、天皇不起訴を進言する覚書を提出したという人物で、河井道は日本国民が天皇に抱いている敬意や思慕の念をフェラーズに説明し、覚書の作成に大きな影響を与えたという女性である。

映画は、原作(史実)を元に脚色が加えられ、フェラーズ(マシュー・フォックス)と河井道をモデルにした日本人女性アヤ(初音映莉子)とのラブロマンスが挿入されている。アメリカ・ハリウッド映画だが、プロデューサーは奈良橋陽子、監督は、ピーター・ウェーバー。

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