[diary] COVID-19パンデミック雑記(30)首都圏は現状ステージ4(爆発的感染拡大)相当

季節外れですが、つばめのソーシャル・ディスタンス(Social Distancing)再び

年明けて花粉の気配がします。だいたい毎年、くしゃみで気づくんですが、花粉最盛期には、くしゃみ、鼻水、咳、目のかゆみなどの症状がひどくなるのです。今年は早めに抗ヒスタミン薬を飲み始めようと思います。

そしてマスク、手洗い・手指消毒・うがい、ソーシャル・ディスタンス、三密(密閉・密集・密接)回避、会食自粛。マスクは不織布マスクをもっぱら使ってますが、人に会わないときは布マスクも使用。UNIQLOの3層構造のエアリズムマスクを愛用しています。


首都圏は現状ステージ4相当

分科会 尾身会長によれば、「首都圏は現状ステージ4(爆発的感染拡大)相当、ステージ3に戻すには1~2週間では無理」。

緊急事態宣言が再発出されるのは7日の見込みとのニュースで、現在中身の細部を詰めている段階です。

首都圏は感染爆発相当 緊急事態宣言必要と分科会

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は5日、「埼玉、千葉、東京、神奈川の首都圏では、既にステージ4(爆発的感染拡大)に相当する対策が必要な段階に達している」として、行政機関や大企業での極力7割のテレワーク実施やイベント開催要件の強化などを求める緊急提言を発表した。
分科会の尾身茂会長は、首都圏を中心に感染拡大が続いており「緊急事態宣言を発出すべき時期が来ている」と述べた。
提言は、通常の医療や高齢者福祉にも深刻な支障が生じてきていると指摘。首都圏の感染状況が沈静化しなければ、全国的かつ急速なまん延の恐れがあると強調した。【共同通信】

首都圏は感染爆発相当 緊急事態宣言必要と分科会
2021/1/5 – 共同通信

 

ステージ4というのは、
新型コロナウイルス感染症対策分科会の提言「今後想定される感染状況と対策について」(PDF) で示された、感染状況を4段階に区分した警戒ステージの、「爆発的な感染拡大及び深刻な医療提供体制の機能不全を避けるための対応が必要な段階」を指します。

解除の目安は数値指標がステージ3レベルに下がること。

「ステージ3」で宣言解除 テレワークで出勤7割減も 西村担当相

西村経済再生相は5日の記者会見で、新型コロナウイルス対策として東京など1都3県を対象に検討している緊急事態宣言について、「(感染状況を示す)ステージ4の色々な指標がステージ3に下がれば宣言の解除が視野に入る」と述べた。

「ステージ3」で宣言解除 テレワークで出勤7割減も 西村担当相 2021.1.5 -The Sankei News


大規模イベントの人数制限を再び強化

4日の菅首相の年頭記者会見では、飲食の場での感染リスクを重視し、劇場や映画館、コンサートなどの制限は行わないような話が出ていましたが、5日のニュースでは、「対象となる東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏1都3県での大規模イベントの人数制限を再び強化する方針を固めた」となっています。

これを受けて、TOHOシネマズ、ユナイテッド・シネマ、イオンシネマなど、映画館各社が、1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)におけるチケットの事前販売を一部休止したそうです。1月8日以降のチケットは鑑賞日当日の発売となるよう。[ねとらぼ:2021/01/05

演劇分野でも、ロンドンコメディ『Run For Your Wife 1月公演』中止の報が入ってきました。

自主的な中止となると、補償や協力金などの対象とはならないと思うので、厳しいところです。緊急事態宣言の細部が気になります。

私にとって演劇や映画などの文化は、心の滋養、エネルギー源、知識を得る源泉のひとつで不要不急の外出ではないのです。公演チケットを持っていたら劇場に行きます。自粛や中止ではなく、上演継続を願っています。ただ出演者やスタッフの感染があちこちの公演で起きています。演劇系の公演関係者が厳しい感染対策と厳重場な検査体制を取っているのは見聞きしていますが、舞台上ではノーマスクだし、ここまで感染が拡大すると何かの拍子で感染してしまうことがあるのです。重症化すると気管切開して人工呼吸器装着などの状態になる。更なる感染拡大はおそろしい。


飲食店の制限だけでは1ヶ月で感染者は減らない

「飲食店の制限だけでは1ヶ月で感染者は減らない」(by西浦先生)というシミュレーション(プロジェクション)も出されており、4日の年頭記者会見での発表よりは制限が拡大するでしょう。

岡部先生のインタビューによると生活必需サービスへの制限はかからない。「集団感染が起きそうなところは今より強い制限をかける」。

分科会の共通の考えは、衣食住に困るような制限はかからないということです。郵便局も銀行も開いているし、電車も動いている。スーパーだって開いている。学校は一斉に閉じる必要性はない。
ただ、集団感染が起きそうなところは今より強い制限をかけるということです。

2度目の緊急事態宣言 効果を感じにくいタイミングで小さなハンマーを打ちおろす意味 川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦さん、聞き手/岩永直子さん BuzzFeed News Editor, Japan)

 

ちなみに西浦先生の予測だと「2ヶ月ぐらいかかると思いますが、妥協せずにやらないと、さらに長くなります」とのこと。

私は西浦先生のこのピュアさに敬意を抱きます。岡部先生と西浦先生のインタビューを両方読んで、私の心のバランスが取れました。ありがとうございます。いつも貴重なインタビューを迅速に出されるBuzzFeedの岩永さんにも感謝です。

政府の対応が後手に回っているのは確かです。専門家の先生方頼みも。

ひとたび外出自粛が出た場合は、自分たちのためにそれを一生懸命に守ってもらいたい。決め手は今も「3密」です。宣言期間はそれを徹底的に避けていただけると、早く宣言から解かれることにつながるんだと理解してほしいです。

「飲食店の制限だけでは1ヶ月で感染者は減らない」
(京都大学大学院教授、西浦博さん、聞き手/岩永直子さん BuzzFeed News Editor, Japan)

緊急事態宣言が効果を上げるか鍵を握る2つの変化
(京都大学大学院教授、西浦博さん、聞き手/岩永直子さん BuzzFeed News Editor, Japan)