[diary] COVID-19パンデミック雑記(24)感染者数3日連続で過去最多

ピンクの秋桜(アキザクラ)

緊急事態宣言が解除されてから半年。本格的な冬の到来を前にして、日本国内の新型コロナウイルス感染者数は、3日連続で過去最多を更新しています。

  • 11/10 1284人
  • 11/11 1546人
  • 11/12 1660人
  • 11/13 1705人
  • 11/14 1733人

全国的に新型コロナウイルス感染者増加

国立国際医療研究センター 国際感染症センターの感染症専門医、忽那賢志先生の記事によると、すでに東京都の重症数は8月時のピークと並んでいるそうです。寒冷地の北海道でも全道的に感染者が増加し、医師会が医療崩壊への危機感を表明しています。

それに対して、政府はGoTo キャンペーンは継続の方向を示し、自粛要請や休業要請等の社会経済活動の規制に慎重です。これは7月以降、自殺者が前年比で増加していることへの懸念もあるのかなと思います。

女性は無職と、同居人がいる場合でそれぞれ大きく増加し、全体の自殺率を押し上げた。経済的困窮や家庭内暴力(DV)、育児の悩みなどの問題が深刻化したとみられる。
7月に若手俳優の自殺報道があった日から1週間は、前年同期間と比べ自殺者数が増えた。

「コロナ、報道が影響」 7~8月の自殺増を分析―調査団体:時事ドットコム  @jijicomより

ただしGoTo キャンペーンのうち、農林水産省によると、2021年1月末まで実施予定だったGoToEatのオンライン予約によるポイント付与が予算616億円に達する見込みで、近日中に順次、GoToEatのポイント付きの新たな予約はできなくるそうです。感染拡大防止の観点で見るとマスクを外して食事する場面はリスクが高いので、このタイミングで、GoToEat 終了は好材料です。

新型コロナウイルス感染症対策分科会による感染リスクが高まる「5つの場面」によると、感染リスクが高いのは(1)マスクを外す+(2)飛沫が飛ぶ会話や発声がある、という場面です。GoToトラベルも旅行先で繁華街・歓楽街での宴会や会食がハイリスク。注意を払う必要があります。


【場面1】飲酒を伴う懇親会等
【場面2】大人数や長時間におよぶ飲食
【場面3】マスクなしでの会話
【場面4】狭い空間での共同生活
【場面5】居場所の切り替わり

分科会の緊急提言(11月9日)PDFによると、
「大学等では、授業そのものよりは、むしろ飲み会や寮生活、課外活動等でクラスターが発生」、
「職場でも、仕事そのものよりは、むしろ仕事後の飲み会や喫煙などの休憩等でクラスターが発生」ということで、

👉全ての場面でこれからも引き続き守ってほしいこと

  • ・基本はマスク着用や三密回避。室内では換気を良くして。
  • ・集まりは、少人数・短時間にして。
  • ・大声を出さず会話はできるだけ静かに。
  • ・共用施設の清掃・消毒、手洗い・アルコール消毒の徹底を。

国内ではクラスター対策によって、感染リスクが高いシチュエーションの特徴が明らかになり、欧米に比べれば限定的な規制になっています。けれど感染者の増加が止まらず医療体制が逼迫すると、強力な手段を取ることになっていくでしょう。政府や自治体は、保健所や医療の体制、医療資材の強化を行うとともに、感染拡大防止、感染者を減らすよう、注意喚起や具体的対策に取り組んで頂きたいです。


観客として気をつけたいこと

観劇に行くと、舞台上のキャストはノーマスクで演技をしているのでキャスト間の感染拡大懸念はつきまといます。感染予防策を徹底したり、頻回なPCR検査を行ったりしているようですが、個人的には複雑な心境です。

観客は劇場内で、マスク着用し、必要な事以外のおしゃべりをしないように心がけたいです。観客は舞台上からの感染より、幕間に観客同士で飲食しながら会話したり、観劇後にカフェや食事に行くほうがハイリスク。会話するときはマスク着用、店内の滞在時間は控えめにしたほうが良さそうです。

感染者が確認された「昼カラ」ができる店の利用者らを調査した結果、感染者の約8割は店内でマスクを着用せず、平均滞在時間は感染しなかった人より1時間長かったことなどが分かった。(3.1時間と2.1時間)

感染者の8割「マスクせず」/「飲食」「長時間滞在」も要因 国立感染症研究所、小樽・札幌「昼カラ」クラスター分析:北海道新聞 どうしん電子版 

夏頃は芸能人・著名人の感染者が目に付きましたが、(1)不特定多数の人に会う機会が多い、(2)フルマスクではなくマウスシールド着用が目立つなどがリスク項目です。※マウスシールドは限定的な使用にしたほうがいいでしょう。フェイスシールドはマスクとセットで使用することで効果があがります。

⇒ところで政治家がなぜマウスシールドをするの?息苦しい?不織布マスクの内側にマスクフレームを組み合わせて使うと、息苦しさが軽減されるのでオススメです。他者と十分な距離が取れている時はノーマスクでもいいと思う。


欧米の状況

ヨーロッパやアメリカは感染拡大が止まらずに、各国は外出禁止や外出制限、小売店や飲食店の営業禁止などの処置を行っています。

アメリカでは、次期大統領に決まったバイデン氏が、11月9日、国民にマスク着用を求める演説を行っています。トランプ現大統領がマスク嫌いなのは有名ですが、そのためアメリカではマスク着用の有無が、科学的根拠ではなく政治的イデオロギーと化していると、バイデン氏は指摘しています。何気にすごいな。

He added: “A mask is not a political statement but it is a good way to start pulling the country together.”
US election: Biden urges mask-wearing to save ‘thousands of lives’(BBC)

それを受けて、CDCがマスクに関するガイドラインを11/10付で改定したようです。コミュニティレベルで、多層布製マスクや不織布マスクなどのマスク着用を推奨。要はみんなマスクをしてねってことです。11/13の新規感染者数18万人を越えたというアメリカ。全州的に感染対策が変わるといいな。そしたら少し明るい兆しが見える気がする。

  • 多層布製マスク(Multi-layer cloth masks)によるユニバーサル・マスク(universal masking)は、社会的距離(social distancing)、手指衛生(hand hygiene)、適切な換気(adequate ventilation)と組み合わせた非医薬品的介入(感染予防対策)が将来的なロックダウンを回避するのに役立つ。

Adopting universal masking policies can help avert future lockdowns, especially if combined with other non-pharmaceutical interventions such as social distancing, hand hygiene, and adequate ventilation.
Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) : Scientific Brief: Community Use of Cloth Masks to Control the Spread of SARS-CoV-2 @CDCgovより


参考