終わっちゃいました。幸せな空間『Dearest』(七海ひろきランチ&ディナーショー)でした。梅芸、日青館、台湾公演の合間を縫ってのお稽古でお休み少なくハードだったと思います。終わっても集合日まで間がないし、本当にかいちゃん(七海ひろき)とDSメンバー(如月 蓮、白妙 なつ、瀬稀 ゆりと、夢妃 杏瑠)には感謝しかないです。お正月公演の集合日を前に、体調を崩さないようにどうかお願いします。
16日にスカステのタカラヅカニュースで初日の模様が一部放送され、17日の総集編でDS映像がまとまっています。スカステ放送用は14日ディナー収録かな。ディナショーは音楽配信もあるはずです。
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七海ひろきの世界
12月1日発売の『宝塚イズム38』の星組原稿に、「歌詞を読み解いた芝居歌は、芝居でもショーでも七海ひろきの世界を作り出す」と書いたのですが、見事に七海ひろきの世界を展開してくれて、しかも上演時よりどの歌もうまくなっていて、このショーの期間はずっと夢見心地でした。
ディナショー出演者は全員ミュージカル役者だから、今回はほぼ芝居歌で歌ってくれて、みんなで楽曲の映像を網羅して考えたんだろうなと思える熱唱・熱演。
Songs of 宙組の7曲は上演順で。私が宝塚歌劇にはまったのが「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」なので、下級生時代は映像でしか見ておらず、生で聞けて嬉しい数々でした。かいちゃんの表情が曲ごとに切り替わる。ナターシャやスカーレットの歌では声音もやや高めにしてきて、それぞれの役で歌ってくれる。
「インスピレーション」は蠱惑的に。せっきーがサポートしてくれました。ルディー役?
ナターシャはかいちゃんの当たり役のひとつだと思っていて、「インスピレーション」ともう一曲ソロ「夢の行方」があるので、それもオススメです。「ヴァレンチノ」始め、小池先生には良い役をいただくことが多く、スカピンではポスターにも入れていただいた。芝居には審美眼が厳しい先生なので嬉しいです(美形好きだし)。
銀河英雄伝説の「今夜だけは」は、れんたがかいちゃんをサポート。役柄は不明でした。
『風と共に去りぬ』(2013年)、『ベルサイユのばら』(2014年)の2年間は怒涛の宝塚歌劇99・100周年イヤーでした。覚えているのは、風共のお茶会で「みんな(スカーレット姿を)美人って言ってくれて」と自信なげにお世辞ありがとう的な発言があったことですが、女役に妙な照れがあるのは変わってなかった。
「89期は美人の期!!」(by樹里咲穂)七海ひろき美人美人。
久々に生で聴いた「明日になれば」は力強かったです。
アランのソロ「Pale Rose」は吉田優子先生がこの時のベルばら用に作ってくださったそうで、緒月遠麻さんとかいちゃんだけが歌った曲というので、ベルサイユのばらで演じた役(アラン、オスカル、ジェローデル)の中でかいちゃんの中で思い入れが最もある役はアラン。
宙組時代の楽曲が懐かしかった。宙組もすっしーさん(寿つかさ)とあおいさん(美風舞良)始め、たくさん来てくれてたそうで嬉しい。宙組時代で私が好きな役はルイジ・ヴァンパ(モンテ・クリスト伯)とチーキ・ヴェイス(ロバート・キャパ 魂の記録)かなぁ。涙(ルイ)(シャングリラ -水之城-)も好きでした。
Favorite Songsでは、天海祐希さんファンのかいちゃんが選んだ天海祐希出演作の中から4曲。「今なら言える」、「街灯に寄りかかって」、「ME AND MY GIRL」の流れがとても良かった。「今なら言える」はなっちゃんとのデュエット。黒のタキシードのかいちゃんと白いドレスのなっちゃんと寄り添って手をつなぐ素敵な場面。
そこから、かいちゃん一人で「街灯に寄りかかって」と芝居仕立ての「ME AND MY GIRL」。ミーマイ、ほんと好きだよねえ。「出演するまで辞めない」とまで思っていたのは初めて知りました。
「街灯に寄りかかって」はサリーがいなくなった後のビルがサリーを探してランベスの街まで行った時の歌ですが、かいちゃんの一人芝居のフリがついていて、ものっすごいチャーミング。どこにアクセントをおくかで印象が変わる歌ですが、かいちゃんが歌うと大好きサリーを自慢する歌になってしまうという。可愛かった。「ME AND MY GIRL」は本編とストーリーが違うもので、ラブストーリーかと思ったら、二兎を追う者の歌でした。これはスカステ放送時にぜひ注目です。なっちゃんとあんるちゃんが娘役力を発揮していました。娘役のための歌だ。
友情
共演者4人で歌ってくれたのは、「故里は緑なり」と「友情」。選曲がいいなぁ。この2つも大好きです。今回のDSは本当にメンツが良かった。かいちゃんの心の友・れんた(如月蓮)とスケジュール係・せっきー(瀬稀ゆりと)は二人共しっかりした声で歌詞が聞き取りやすく、サポート隊長・なっちゃん(白妙なつ)と研究科12年目にして最下級生あんるちゃん(夢妃杏瑠)は美しいソプラノを響き渡らせてくれた。
トークではれんた(如月蓮)の強力なノリ・ツッコミ力が発揮されました。かいちゃんからは、さゆりちゃん呼び?のれんたの解説や暴露があって、楽屋でのかいちゃんの姿が生き生きと伝わりました。抹茶クッキーが苦手なれんたの化粧前が、ある日、抹茶クッキーだらけにされていて、犯人を探したら、哀愁?を漂わせたお兄様の後ろ姿を発見したそうです。れんたにはSなんですって。これからもかいちゃんの反撃は気にしないでどしどし裏話を暴露してほしいです。お礼に抹茶クッキーを差し入れたい。冗談です。
なっちゃん(白妙なつ)は反応が私と近いのが面白い。ポス彼は視線が気になって貼れないのがわたくしですが、なっちゃんはイケメンが苦手で、かいちゃんの写真やポスターを貼ってみたけれど視線が耐えられなくて剥がしたそうです。かいちゃんのかつらや櫛のお手入れを知らない間にやってくれているそうで、頼もしくて親切ななっちゃん。なつこ呼びでしたね。
せっきー(瀬稀ゆりと)は「総髪の着流しで殺陣をやってもらって切られたい」と言ってくれたのですが、ファンか!七海ファンって粛清されたいとか、燃やされたいとか死にたがるんですよね(ちなみに私は死にたくありません)。読書家で時間に正確で身体が柔らかい、せっきーはシロクマ。かいちゃんと波長が合って、世界平和を考えたり、宇宙のことを語り合っていると時間が経過していくそうです。北極の氷の上で2人でやってください。(かいちゃんは踊りを見て身体が固いんだろうなと推察していました)。
かいちゃんとお誕生日が同じ1月16日のあんるちゃん(夢妃杏瑠)は控えめ女子!お芝居は前に出てくるタイプだけれど、中身はシャイでした。「LOVE&DREAM」のときに初めてかいちゃんと組むことになり、ディズニーの王子様がそのまま出てきたようなかいちゃんに、「見つめられたら吸い込まれてしまいそうで」と心の準備をするのに「一週間、時間をください」とお願いしたそうです。ラブドリの時はね、うんうん。声も大好きで、「あったかくて優しくてハスキーなお声が」と照れ照れしながら話してくれました。
七海ひろきがわかる(?)三択クイズ
美人ネタは東京ネタでした。12日のディナーでのクイズです。Q:スカーレットと七海ひろきの共通点は、①一所懸命に生きているところ、②誕生日、③美人。③美人と思いきや、①が正解。クイズを考えるのは共演者で、私が考えたんじゃないよ的にアピールしていたらしいです。
宝塚での三択クイズ(14日ディナー)は、Q:殤不患と七海ひろきの共通点は、①血液型、②気功が使える、③イケメン、のどれでしょうでした。③イケメンが正解ですが、照れていたらしい。
かいちゃんが自分で考えたらしいクイズは15日のランチでの、Q:THE SECOND LIFEで着ぐるみを来ました。何の着ぐるみでしょう。A:①アザラシ、②犬、③しろくま。正解は②です。
「犬として当時、流行っていたブートキャンプを踊っていて楽しかったのですが、同じ着ぐるみに2回入ったんですよ。七帆ひかるさんが主演の「UNDER STUDY」で同じ犬の着ぐるみに入って、2回も犬の着ぐるみに入るという、いい経験をさせて頂きました」というコメントがありました。犬の着ぐるみ七海ひろきは割と有名な気がする。その証拠に①アザラシでさえ拍手はなかった。
かいちゃんが考えるクイズは解答がちゃんとあるやつなんですよね。共演者が考えてくれるクイズは多少主観に左右されるところがある。
☆セットリスト☆ | |
Opening | 燃ゆる風「燃ゆる風」(2017年) バラ色の人生「オーム・シャンティ・オーム」(2017年) |
Songs of 宙組 | 君に伝えたいことがある「THE SECOND LIFE」(2007年) あの夏奔流のように「薔薇に降る雨」(2009年) 我々は生きている「カサブランカ」(2010年) インスピレーション「ヴァレンチノ」(2011年) 光と影「銀河英雄伝説」(博多座2013年) 今夜だけは「銀河英雄伝説」(2012年) Explosion「the WILD Meets the WILD」(2013年) |
『ベルサイユのばら』(2014年)『風と共に去りぬ』(2013年)より | 故里は緑なり Pale Rose (蒼きバラ) 白ばらのひと 我が名はオスカル 明日になれば |
Favorite Songs | 友情「ロマンス!!(Romance) 」(2016年) 風のシャムロック「エールの残照」 とびらをあけて「扉のこちら」 今なら言える「ハードボイルド エッグ」 街灯に寄りかかって「ME AND MY GIRL」 ME AND MY GIRL「ME AND MY GIRL」 |
Finale | ガイズ&ドールズ「ガイズ&ドールズ」(2015年) Don’t Break the Rules 「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(2015年) ロベスピエールの焦燥 「THE SCARET PIMERNEL」(2017年) 愛の旅立ち |
アンコール | 俺たちのDESTINY「作詞:七海ひろき 作曲:GA-HA- 『Brilliant Dreams +NEXT#30 七海ひろき』」(2016年) 命の使い道「燃ゆる風」(2017年) |
書き忘れていたけれど、第一ホテル東京では高雄でお見かけしなかった齋藤吉正先生が美稀千種さん達と受付にいらしてました。ジーンズにTシャツみたいな”いつもの格好”。サンファン梅芸初日にロビーで遭遇した時はスーツだったので、TPOに合わせているんでしょうね。目が合ったので会釈で返しました。
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七海ひろき『Dearest』
<構成・演出> 三木 章雄
<出演者>(星組)七海 ひろき
如月 蓮、白妙 なつ、瀬稀 ゆりと、夢妃 杏瑠
<音楽・指揮>吉田優子 <編曲>竹内一宏
<振付>錦織ゆみ乃 <美術>國包洋子
<衣装>有村淳 <照明>米谷信雄
<歌唱指導>ちあきしん
<舞台美術制作>(株)宝塚舞台
<演奏>宝塚ニューサウンズ
<制作・著作>宝塚歌劇団
<主催> 宝塚ホテル <協力>阪急電鉄(株)
<場所> 宝塚ホテル 6F「宝寿の間」
<日時>
2018年11月14日(月)・15日(火)
ディナー 18:15~19:30/ショー 19:30~20:30
2018年11月15日(月)
ランチ 12:15~13:30/ショー 13:30~14:30
- マリネサーモンと帆立貝柱のタルタルのメダイヨン仕立て
白マリネのジュレと鱒の卵添え グリーンマスタードソース - ラルデした鮟鱇のロースト タイムの香るラタトゥユ添え サフラン風味のバターソース
- 茸のグラタンを乗せた国産牛フィレ肉のポアレ
セロリラブのピューレと温野菜添え マデラ酒風味のソース - 和栗のモンブランとチョコレートのアイス マカロン添え
- パン
- マリネサーモンと彩り野菜のテリーヌ モザイク仕立て
と蕪のサラダと生姜のコンフィ添え 柑橘風味のクーリー - 甘鯛の鱗焼き 海藻風味のリゾーニ添え 甲殻類のクリームソース
- 国産牛背肉のポアレ 赤ワインソース
ドフィーネ風じゃがいものグラタンと彩りの温野菜添え - 紫芋のモンブラン フルーツのジュレとフランボワーズのソルベと共に
パン