ショー・ビッグモニュメント『CONGRATULATIONS 宝塚!!』(作・演出/藤井 大介)ですが、歌劇11月号の予告通り、プロローグ→中詰め→中詰め→中詰め→中詰め→中詰め→フィナーレという怒濤の如く進行するショーだった。99周年の前夜祭と100周年の幕開けの祝祭を兼ねたレビューで、除夜の鐘がごーんごーん鳴る厳粛ムードの年越しではなくて、どんちゃん騒ぎのクリスマス&年越し&本祭開幕なのである。
ウィズたからづか12月号のフェアリーインタビューは、彩凪翔でした。『春雷』の経験を振り返って語っています。 【→2011年10月号の彩凪翔】
印象に残ったのは梨花ますみ組長、舞咲りん、千風カレン、此花いの莉、白渚すず、愛すみれの娘役6人で構成されるレディゴスペラーズ。みんな黒塗り+キラキラメイクで黒基調のドレスを着て第3場以降はどの場でも登場した。途中でシスター達に混じったりしながら、はしゃぎまくるレディゴスペラーズ。「天使にラブソングを」【→I Will Follow Him /Youtube】を歌うので、そのイメージなんだろうなぁと思うが、意外性に富んでいた。
(「天使にラブソングを」は見たことがないので様子が判らないのだけど。2014年に帝劇ミュージカルでやるらしい。→『シスター・アクト~天使にラブ・ソングを~』PV【改訂版】)
クラブバッカスでは、テキーラ・ウイスキー・ラム・ジンガイズに囲まれてビアレディの鳳翔大がダルマ姿(写真)で登場。キレイであったが…開演2日目だったからか、大ちゃんは照れていた。歩き方も戸惑いがみえ、セクシーとはちょっと違うキザり方をして、銀橋を渡っていた。第11場ではトップスター壮一帆がグランドエトワールとなって、電飾付きのわっかのドレス(写真)で登場するのだが、服装がなんであれ、壮さんは壮さん。ドヤ顔の女帝だった。圧倒された。ビアレディ大ちゃんは、女王・壮様をお手本にがんばってください!
プロローグの総踊りも格好良かった!全員で白いコートのフロントを開けたり閉めたりする動作がぴしっと決まって、ちらりと中の黒いスーツが覗くのが、なんともいえず、ストイックな格好良さがあった。シャンパンガイSの夢乃聖夏が率いるカンカンも、ピンクと白のお衣装がキュートで可愛かった。客席降りが2回もあるし、初心者に宝塚歌劇のエネルギーを感じてもらえるショーだと思うが…(以下、最下段に続く)。
各場面の サブタイトルがすごいよ。「T」はTAKARAZUKAのT。
- T is Starting!!-始動-
- T is Hope!!-希望-
- T-is Joy!!-喜び-
- T is Smart!!-格好良さ-
- T is Cheers!!-乾杯-
- T is Pleasure!!-楽しさ-
- T is Gorgeous!!-豪華-
- T is Friendship!!-親しみ-
- T is Passion!!-情熱-
- T is Reverberations!!-余韻-
- T is Prayer!!-祈り-
- T is Excitement!!-興奮-
- T is Charms!!-色気-
- T is Beauty!!-美しさ-
- T is Flap!!-はばたき-
- T is March!!-前進-
ただねえ、ひとつ気になることが。言っていいですか言いますよ。
藤井大介氏はお疲れなんだろうか。今回は構成にかすかな疲労を感じなくもないです。気のせいだったらいいのですが、なんつーか、かんつーか。今年は、星組『Étoile de TAKARAZUKA』(1月東京・4月台湾)→宙組『Amour de 99!!-99年の愛-』(4月宝塚→5月東京・8月全ツ)→星組『REON!!II』(9月東京→10月博多)→雪組(11月宝塚→1月東京)『CONGRATULATIONS 宝塚!!』 と立て続けでレビューを担当しているので、ちと気になった。ともあれお体ご自愛くださいませ。