蘭寿さん退団ショックが抜けきっていませんが、星組公演のとりあえずの走り書き感想。あとで追加・修正・項目分けをします。
- 専科 バウ・コメディ『第二章』-CHAPTER TWO by Neil Simon-
- 星組 ミュージカル『日のあたる方(ほう)へ ―私という名の他者―』
- 専科 バウ・コメディ『第二章』-CHAPTER TWO by Neil Simon-
脚色・演出の石田 昌也氏が、パンフレットで、『スターの魅力に圧倒され、疑似恋愛の世界に浸かり「ボーッとしてストーリーが判らなかったわ」くらいが「宝塚は丁度イイ」との乱暴なご意見も頂戴しますが、やはりストレート・プレイはセリフを味わって頂きたい』と座付き作家の本音トークと共に提供する意欲作(笑)。わたしは石田氏の作品とは相性が良いみたいで、すっごく楽しめました。
ストレート・プレイでも「(専科)轟 悠、英真 なおき、(星組)夢咲 ねね、早乙女 わかばという芸達者達がそろっているので、見る前から安心感がある。意外にキャストの中では、夢咲ねねが、一番ストレート・プレイにはまっている気がした。ミュージカルで鍛えられているので、セリフが滑舌良く、リズミカルに繰り出される。トップ娘役・夢咲ねねではなく、女優・夢咲ねねとして、女性としての心の揺れを丁寧に演じつつ、コメディエンヌとしてのセンスも垣間見せていた。轟理事との間合いも巧かったしね。トップ・オブ・トップとして轟理事が劇団に残ってくれていることは、ものすごくありがたいことだと思う。
- 星組 ミュージカル『日のあたる方(ほう)へ ―私という名の他者―』
主演の真風涼帆を中心に星組生25名と専科の一樹 千尋さんが、一丸となって公演を成功させようとしているのが伝わってくる良い舞台だった。原作は『ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件』(ロバート・ルイス・スティーヴンソン)だが、脚本・演出担当の木村 信司氏がかなり脚色していて、どこへ着地するのか判らないジェットコースターストーリー展開。ラストはタイトル通り、”日のあたる方へ”歩み出す人々の物語になっていて感動的。
真風涼帆・天寿 光希・十碧 れいやの好青年トリオが、良い仕事していた。あと妃海 風ちゃんの2幕目からラストに向かっての追い上げが凄かった。ミステリ好きと、精神科医とか経済学者とか学者とか学者にも皮肉というか、面白い展開があるので、オススメです( ̄ー ̄)
『REON!!II』は行けないので、柚希ほか残りの星組メンバーに会えるのは、来年の『眠らない男・ナポレオン』ですね。