- 花組宝塚大劇場公演『はいからさんが通る』当面の公演中止について(追)2020/08/06
:https://kageki.hankyu.co.jp/news/20200804_1.html - 星組東京宝塚劇場公演『眩耀の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray-星の光線-』公演関係者の新型コロナウイルス感染ならびに公演中止について 2020/08/06
:https://kageki.hankyu.co.jp/news/20200806_1.html
花組公演クラスター(集団感染)・星組公演も中止
【8月6日追記】花組宝塚大劇場公演の公演関係者に対してPCR検査を実施し、現時点において、陽性者11名(出演者8名、スタッフ3名)を確認しております。
この3名のスタッフはご観劇のお客様に直接応対する業務には従事しておりません。
【8月7日追記】
花組宝塚大劇場公演の公演関係者に対してPCR検査を実施しておりましたが、本日全ての結果が判明し、最終的に陽性者は12名(出演者8名、スタッフ4名)となりました。
花組は、4日に発表された4人に加え、新たにPCR検査で新型コロナウイルス陽性が判明したそうです。兵庫県の発表では、新たに感染が確認されたのは20~50代の女性7人。現時点で計11名(最終的に12名)。いずれも無症状か軽症とのこと。軽症というのは咳や熱、鼻水、倦怠感などの症状を指します。
朝日新聞によると兵庫県がクラスター(集団感染)認定したそうです。4日の発表時点で4人判明してましたから、これ以上増えればクラスターと言われるなぁとは思っていました。
そして星組も東京宝塚劇場の星組公演出演者79人、スタッフ115人の計194人を対象に、自主的にPCR検査を実施。その結果、6日夜現在:新型コロナウイルス検査 陽性1人、陰性52人だそうです。
【8月6日22時ごろ】星組東京宝塚劇場公演の公演関係者への自主的なPCR検査を実施した結果、本日、新型コロナウイルスの陽性反応者が確認されましたことから、8月7日から当面の間、公演を中止させていただきます。
梅田芸術劇場メインホールにて公演中の宙組は出演30人全員の陰性が確認されているようです。(日刊スポーツ2020/08/06)
陽性が判明した方たちはくれぐれも療養につとめて頂きたい。1日も早い回復を祈念しています。感染は陽性反応が出た方の責任とはいえません。拡大させないことが大事です。
自宅待機の方たちは、症状がなくても、決められた期間は必ず自宅待機し、人との接触を避け、外出を制限しましょう。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19) は発症直後には軽症でも、1週間~10日後に肺炎症状が増悪し重症化することがあります。自宅待機中は体調の変化に注意を払い、おかしいなと思ったら劇団や病院に相談しましょう。
感染拡大防止、クラスターの連鎖を防ぐ
クラスターとは、「感染経路が追えている数人から数十人規模の患者の集団のこと」(厚生労働省資料)と定義されます。
クラスター(集団感染)とは「感染経路が追えている患者集団」のことです。発生したクラスターの感染経路を追って感染源をさかのぼって遮断し、次の発生に繋げずに終息させることが重要とされます。
新型コロナウイルスは、無症状や軽症の感染を多く引き起こすため、無自覚の感染者が、見えにくい伝播を潜在的かつ広範囲に引き起こしやすいとされています。
無症状や軽症者が多いクラスター(集団感染)が起きると、感染拡大防止策を取らずに行動し、次のクラスターを発生させ、雪だるま式に大規模な集団発生(メガクラスター)を引き起こすことが懸念される。
しかしながら、今回の花組公演での集団感染は、公演関係者という限定された範囲でクラスターが発生しているという報道です。
限定された範囲であれば、以下👇がポイントです。
クラスターの発端が明確で、かつ濃厚接触者のリストアップが適切であれば、既に囲い込まれた範囲で次の感染が発生するため、それ以上のクラスターの連鎖には至らない。
- 発端の探索(ウイルスがどこから入り込んだか、感染経路の確認)
- 濃厚接触者の適切なリストアップ
- ウイルスへの曝露日(感染リスクのあった日)から2週間の自宅待機による伝播の遮断
限定された範囲の集団発生であれば、濃厚接触者調査と公演関係者の自宅待機を適切に行うことによって、終息は可能と考えられます。※ただし、今後、感染に広がりようによっては、公演関係者からの2次感染や観客側にも影響が無いとは言えません。
PCR検査の結果を過信しない
検査結果は検査当日の状態を示すもので、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染していない」と言えるものではありません。
新型コロナウイルスの感染から発症までの潜伏期間は、1日~14日(多くは5~6日)。感染を拡大させないためには、ウイルスにさらされた(曝露)時点から、2週間の隔離(他者との接触を避ける)が、最も効果的とされます。これはPCR検査時点で陰性であっても、その後に発症する(=感染性を持つ)ことがあるからです。
- 検査で陰性だったからと安心せず、自宅待機に努め、体調の変化には注意しましょう。
- 人と話す時はマスクを着用
- 目・鼻・口を触る前に手洗いか手指消毒。
- 手で直接、顔を触らずティッシュなどを使いましょう。
陰性証明は検査日のみ有効
米国のジョージア州でサマーキャンプの参加者600人弱のうち、260人が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染するという集団感染がありました。参加者はキャンプ開始前にウイルス検査を受け、陰性の確認のうえで参加していたそうですが、スタッフが悪寒を感じて検査を受けて陽性が判明。他の子ども達の感染も判明したそうです。
発症前の潜伏期間の人が参加者・スタッフに混じっていたのでしょう。
参加者は6~19歳、スタッフも大半が21歳以下という若年者ばかりのキャンプで、スタッフ以外はマスクの着用をせず、感染対策に不備があったようです。
- サマーキャンプで260人が集団感染 米・ジョージア州:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASN823638N81UHBI017.html