[Zuka] 「清く、正しく、美しく」

雪組ブラック・ジャック公演は、2公演分のチケットを確保していたのに、母が1枚寄こせと言い出し、攻防の結果、取られたのでした。ベルばらに連れて行ったら、気に入ったらしい。BJ公演チケットが完売する前に言ってほしかった。複雑な気分である。

宝塚文化創造館(宝塚音楽学校旧校舎)
現宝塚市立文化創造館

帰ってきた母にどうだったと尋ねたら、「宝塚歌劇は品があって、安心して観られるね」と言われた。

それと、「やっている人たちも一所懸命だし」。

宝塚歌劇の品格。それは生徒達の見目麗しさや衣装や道具類の豪華さ、という外形的・物理的なものではなく、歌劇団の根底に、「清く、正しく、美しく」というモットーがあるがゆえに醸成されたものだと思う。

もうすぐ宝塚音楽学校の文化祭・卒業&入試シーズンである。音楽学校の歴史から引用。

1913年(大正2年) 宝塚唱歌隊設立
1914年(大正3年) 宝塚新温泉で初演
1918年(大正7年) 私立宝塚音楽歌劇学校として出発
1919年(大正8年) 宝塚少女歌劇団を組織

設立当時の歌劇団は、田舎の温泉場で、露出度の高い衣装を着た女性達が歌い踊るというもの。変な噂もあったであろうことは容易に想像がつく。

そこで小林一三翁は、歌劇団員に「タカラジェンヌ」という愛称を与え、教育を施すための学校を作り、「清く、正しく、美しく」という遺訓を残した。それは人として、社会人として、企業として恥ずかしくない節度を保てるようにということであろう。

下手に進化?すれば、新宿歌舞伎町「ロボットレストラン」張りの世界になる可能性もあった。
(これはこれで面白いとの評判なので、そのうち行けるといいなぁくらいには思っているのですが(笑)。)

大変なこと苦しいこと辛いこともたくさんあると思う。それでも、目指すは「清く、正しく、美しく」。
そのモットーを拠り所にして舞台に立つからこそ、タカラジェンヌの笑顔は限りなく輝き、観客は惜しみない拍手を全てのタカラジェンヌに送る。

思春期の女の子達には、めまぐるしい日々だと思いますが、どうぞくじけずに。周囲の皆様、彼女たちをお守りください。

あちこちで雪組『若き日の唄は忘れじ』『Shining Rhythm!』(中日劇場)のレポがあがってますね。苦。まぁ、本日はお供で、すみれミュージアムに行ってきました。レポはまた後日。