[Zuka] 月組~誰の為に踊らされているのか?~

月組 次期トップ娘役について

2018/07/26

この度、月組次期トップ娘役に、美園さくらが決定しましたのでお知らせいたします。

なお、新トップ娘役としてのお披露目公演は、2019年1月6日に初日を迎える月組東京国際フォーラム公演『ON THE TOWN(オン・ザ・タウン)』となります。

月組公演

■主演・・・珠城 りょう、美園 さくら

◆東京国際フォーラムホールC:2019年1月6日(日)~1月20日(日)
一般前売:2018年11月10日(土)
座席料金:S席8,800円 A席6,000円 B席3,000円
◆梅田芸術劇場メインホール:2019年7月27日(土)~8月12日(月)
一般前売:2019年5月26日(日)
座席料金:S席8,800円 A席6,000円 B席3,000円

ブロードウェイ・ミュージカル
『ON THE TOWN(オン・ザ・タウン)』
“ON THE TOWN”
Music by LEONARD BERNSTEIN
Book and Lyrics by BETTY COMDEN and ADOLPH GREEN
Based on a Concept by JEROME ROBBINS
潤色・演出/野口 幸作

美園さくら様、トップ娘役就任決定おめでとうございます。

さくらちゃんが、ここのところ、急速に垢抜けていっている様子だったのですが、この発表で責任の重さを感じているのかなぁと合点がいきました。珠城さん(珠城りょう)が2016年9月5日付で現トップ娘役の愛希れいかを相手役として月組のトップスターに就任して、もうすぐ丸2年、大劇場作品は『エリザベート』で4作目。

私はたまきさんには出来れば5作以上は居て欲しいとずっと思っていて、それは2番手が研16(89期)の美弥ちゃん(美弥るりか)だと判っていても、手放せない願いでした。月組での推しを選べと言われれば美弥ちゃんだし、トップスターになって欲しいとも思っているにも関わらず。

さくらちゃんが、正式にトップ娘役に就任してくれたのであれば、珠城りょうトップスター体制は、エリザ以後2作は確実だと良いなぁと思ったり(みりおさんのように長期化すると、疲弊しないでね、と思ったりするのですが)。『雨に唄えば』の時、お芝居では硬さもあったけれど、歌声の美しさ、踊る姿の輝きは出色でした。ちゃぴ様から引き継いで、たまきさんと月組を引っ張ってください。楽しみにしています。

下馬評で、もう一人トップ娘役候補が上がっていたのが、くらげちゃん(海乃美月)でした(美弥ちゃんとかまゆぽんとかれいこちゃんも上がってたけれどね!)。97期の美貌の娘役。私は彼女のお芝居が好きで、『鳳凰伝』の時は、くらげちゃんのタマルが登場する度に反射的に泣いていたのですが、あれは何だったんだろう。それはともかく、『エリザベート』でのヴィンディッシュ嬢は、花組ではゆきちゃん(仙名彩世)、宙組ではもんち(星吹彩翔)が演じた役なので情感のある芝居の上手い人がキャスティングされる役だと思います。これからも頑張って欲しいです。美弥・海乃という案もあるよね。

タイトルの『誰の為に踊らされているのか?』は『1789』でたまきロベスピエールが歌った歌で、先日も東宝版『1789』で三浦涼介さんのロベスピエールが歌っていた。中身より「誰のために踊らされているのか、よく見極めろ」というフレーズが聞く度に響くものがある。『1789』では革命家達が「国王たち」への抵抗を歌っていたが、私に響くのは、「自分が」、「誰のために」、「何のために」、踊っているのか、ということ。

「劇団」というのは複合体です。個人ではない。タカラジェンヌである生徒達を10代半ばから見守ってきた人達がほとんどの集合体です。外から見ているファンには判らない情愛が必ずある。そこが宝塚歌劇団の良いところです。

『エリザベート』で、月組の憧花ゆりの現組長が退団ですが、1本物、しかも『エリザベート』では退団者用の場面は難しいかなぁ。ちゃぴ様との退団公演だから、千秋楽にはサヨナラショーが付きますが、もしかして?

『ポーの一族』でナがさん(飛鳥 裕)が退団された時は、小池先生も苦慮したのか、ナがさんのカスター先生が「だいせんせい(大先生)」と呼ばれていて、(こ、これは退団者へのはなむけ???)と内心でクエスチョンマークを抱えましたが、そういう何とも判りづらい辺りが(苦笑)。

有能な組長で、素晴らしい歌い手でダンサーで、情感のある大人の女性を演じてきた、すー(憧花)組長には何か、用意されるんでしょうか。皇太后ゾフィーでしょう。ゾフィーさま・・。何もなくても皇太后ゾフィーはエリザの楽しみのひとつですが、お楽しみは多いほうがいいよね。