花組公演『エリザベート 愛と死の輪舞曲』千秋楽おめでとうございます。花組の皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした。
新トップスター明日海りおのお披露目にふさわしい、素晴らしい公演でした。東京公演には行けませんでしたが、毎日毎日、アドリブやらなんやらの話題満載、ニュースに事欠かず、楽しかったです。
そしてご卒業の皆様、トップ娘役の蘭ちゃん(蘭乃はな)を始め、一花さま(桜 一花)、きららちゃん(春花 きらら)、がりんちゃん(大河 凜)、なみお先輩(花奈 澪)、みみちゃん(美蘭 レンナ)。お疲れ様でした。幸せと楽しさをありがとう。骨休めをしてくださいね。
組替えのだいもん(望海風斗)、きほちゃん(真彩 希帆)、次の組でのご活躍をお待ちしております。
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フランスで起こった革命が、ドイツ、オーストリア、ハンガリーに波及し、宰相メッテルニヒが失脚し、皇帝フェルディナンド1世が退位した後を次いで、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世(北翔 海莉)は即位した。動乱のヨーロッパにあって君主制を護持しようとするハプスブルク帝国に立った若き皇帝を支えるのは大公妃ゾフィー(桜 一花)である。
ゾフィーは、フランツ・ヨーゼフ1世(北翔)のお妃に、妹ルドヴィカ(花野 じゅりあ)の長女ヘレネ(華耀 きらり)を選ぶ計画していた。
ところが、フランツが選んだのはヘレネの妹のエリザベート(蘭乃はな)だった。お妃候補として教育訓練を受けていたヘレネとは異なり、天衣無縫で楽しいこと遊ぶことが大好きな美しく愛らしいエリザベート(蘭乃)はゾフィー(桜)をいたく不安にさせた。ハプスブルク帝国を支える皇后に育てなければ!
桜一花のゾフィーは、家を守ることを使命とする誇り高き女性だった。皇帝としての勤めを全うさせようと「冷静に」と、助言する。息子フランツへの愛情ゆえに、「冷静にね」「落ち着いてね」と声かけをかける。見守り、支える母親である。
そんなゾフィーに対して、奔放で自意識の強いエリザベートは、受け入れがたい存在であったに違いない。それでもゾフィーは、皇帝フランツ(北翔 )の選んだ娘を退けることをせず、お妃教育を試みるのだった。桜一花の演技から浮かんだゾフィーは愛情深く、信念を持ち、忍耐強い女性だった。優しい息子フランツの皇帝としての苦労を共に支える皇后を!それができないのなら後継ぎを!古風で頑固である。だがそれが保守本流というものであろう。ハンガリーで絶大な人気を得たエリザベートが自由に振る舞うのを、ハプスブルク帝国の危機とみたゾフィー。
『ノクターン -遠い夏の日の記憶-』のオリガで見せた自分の信念を貫き、貴族としての誇りと家を守ろうとする気高いまでの矜持と悲哀を、ゾフィーにも見た。
花組の誇り高き娘役、桜一花様、ご卒業おめでとうございます。
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中日劇場公演でのベルナールがめっっちゃ良かった大河 凜。マダム・ヴォルフの迫力に、彼女の進化を感じた。
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そしてそして、みっさま、フランツ!最初に霊魂で出てきたときから目が釘付けでした。次郎吉が楽しみだー!!!