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読了した新・旧刊本の読書感想文です。独断と偏見に満ち満ちていることをお忘れ無きよう願います。読書傾向は、ノンフィクションとエンターテイメント。好きな作家は、その時々で変わる気まぐれなミーハーな人間です。
〔ノンフィクション〕>|栄養・食|医療・福祉|科学・技術|社会・時事|美術・出版|
〔フィクション〕>|池上栄一|五條映|川端裕人|柴田よしき|
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更新日: 2006/01/22 |
「その手は命づな」は、新潟市にある市民の相互支え合い活動【まごころヘルプ】の成り立ちから現在までを描いたドキュメントである。
「まごころヘルプ」の創設者である河田珪子さんは、1989年に夫の両親の介護をするために大阪市から新潟に移り住んだ。もとは大阪府の特別養護老人ホームで働いていた河田さんは、新潟で住民参加型の在宅福祉サービスを探したが、なかった。それで河田さんは自分で作ることを決意した。
「まごころヘルプ」は有償・非営利のボランティアシステムだ。1500円の年会費と利用時間のヘルプ料金で、誰でも会員にもなれる。サービス内容は、介護、家事援助、配食サービス、子育て支援など。年代や性別、内容に関係なくヘルプを必要とする人がいればかけつける仕組みだ。
河田さんが「まごころヘルプ」の方法論の基本に据えているのが、「私はどんな人から手助けを受けたくないか」という“当事者性の尊重”だった。そして、手助けを受ける「私」が、私らしくいられる援助の方法をつきつめていった。その方法は市民から支持され、当初は180人ほどだった会員数が、2004年10月18日現在、全会員2550人(内訳:利用会員1048人、提供会員1227人)の団体に成長した。
河田さんは言う、「失われた家族機能や地域機能を代替しているのがまごころヘルプだから、これからどんどん必要性は高まってくると思っています」。河田さんは、60歳でまごころヘルプを退職し、一軒家を借りて「うちの実家」という次の夢に挑戦している。
本書では、著者が、まごころヘルプの極意を読者になんとか伝えようという努力をしているのが、読み取れる。まごころヘルプだけでなく、著者にも拍手を贈りたい。
2003年〜